最近、WOWWOWでフジロックのダイジェストがやってて、「あれ、NEW ORDER・・・やっぱ演奏下手だな（笑）」「やっぱSigur Ros凄い・・・放送ミス並みに長い無音だな」とかいろいろ思ったわけです。
で、FATBOY SLIMのLIVEもチラッと見てみて、「うわ・・・ノーマン・クック・・・凄いラクそう」と、思いました（笑）。だって、「どれにしよっかな〜♪」ってレコード選んで、のせて、あとはジュース飲んだり、被り物かぶったりしてるだけだもん。どうみてもあんまり働いてないもん。「日本の女の子が好き」とか書いてあるTシャツ着てたし（・・・マジ欲しい）。僕の将来なりたいものリストに、「DJ」が加わった瞬間でした。
とまあ、冗談はこのくらいにして、そんな佇まいもなんか格好良くて、早速借りてみました。これを。だいぶ下世話に盛り上げるという評判を聞いて、思いっきり盛り上がろうとCDをコンポに入れると・・・意外にも、宇宙を感じさせる、浮遊感たっぷりの『RIGHT HERE, RIGHT NOW』から始まり、むしろ美しさ、格好良さに感動しました。「RIGHT HERE, RIGHT NOW！！（今、この場所！！）」というポジティブなメッセージが、すうっと胸に入ってくる。夢見心地な気分になる。そんなこの曲、大好きです。
まあそれからは期待通りの、ある意味下世話な、「楽しければいいじゃん」な世界でした。でも、曲の幅はさすがに広い。テンポを変えたりと展開でも魅せる「THE ROCKAFELLER SKANK」はファンキーで、グラミー賞を受賞した「PRAISE YOU」はちょっと昔風（ピアノやビートが。特にビートの感じはPRIMAL SCREAMの『COME TOGETHER』を思い出しました）とか。
基本は、声のループ（あの、「ファ、ファ、ファ、ファットボーイスリム、リム、リム」みたいな。笑）にドッカドッカとビートがのって、刺激的な電子音やノリノリな生音がはいってくるっていうものなんで、似ているといえば似ているといえなくもないけど。でも、そんな些細なことよりも、基本ローな僕でも、体が勝手に反応して、しっかりテンションが上がるぐらいのパワー。それがこのアルバムにはある。もう、理屈なんていらないよね。ただ僕らは踊るだけ。・・・ダンスの力って凄い。
ああ、DJいいなあ。サンプラー欲しいなあ。ターンテーブル欲しいなあ。
蛇足ですが・・・こういうBIG BEATな音楽は、歩きながら聴いても楽しめます。歩くテンポと曲のリズムがシンクロして、なんともいえない気持ちよさが味わえるので。一度お試しあれ。
