デレク・ハートフィールド

風の歌を聴け』で、「僕」が大きな影響を受けたとされる作家。
ここで白状すると俺は、この人実在すると思い込んでました。村上さんの創作人物なのか。・・・だって引用文には年号までついているし、半生まで詳細に書いているし、墓碑に書いてあるニーチェの言葉の引用まで語られているんですよ?小説を読んだだけで見破るのは、ほとんど無理ですよね?俺は、読んだ小説、聞いたCDはインターネット(Amazonとか)で、他の人の批評、感想を読みたくなる人だから、気付けたけど。いったいどれだけの人がこの作家の実在を信じているのだろう。しかし、途中彼の作品の一つとされる「火星の井戸」のあらすじとか、読んだとき微妙に違和感を感じたけど、この違和感も春樹氏の計算のうちなのか?意識的にやってるにしろ、無意識的にやってるにしろ、やっぱり恐ろしいなあ。トム・ヨークが好きな作家なだけあるなあ(関係ないけど)。


・・・『風の歌を聴け』をまた好きになりました。もう一度読もうかな。


あの電車で『風の歌を聴け』を読んでいたお姉さん、今頃絶対に、「今度古本屋でデレク・ハートフィールドの本探してみよう」とか思ってるって。
・・・そんな顔してたもん。