プラネタリウム/BUMP OF CHICKEN

プラネタリウム
愛・地球博のときにやったアコースッテックバージョンが期間限定で配信中です。コチラ。藤原さん・・・半泣き?なくらい感情はいってます。この歌声のバックにはプラネタリウムの満天の星があったわけですか・・・いいなあ。


なんだか僕の友達の評判があまりよくないこのシングル。「どこがサビか分からなかった」「最近歌われてる内容がかぶってる」・・・はい、精一杯反論させていただきます。


何回も聞いてみてください。胸にすうっと染み込むいいメロディの曲ですよ。確かに「プラネタリウム」のほうはサビにインパクトはないですが、余りあるくらい詩が魅力的です。丁寧に音の処理をされたドラムもいい感じ。


そして、今回の強く感じたのは、「プラネタリウム」「銀河鉄道」ともに、詩が、いつも以上に一人ぼっちだということ。初めて歌詞を見ながら聞いたときは、胸がいっぱいになって少し涙まで・・・「メロディフラッグ」を始めて聞いたとき以来です。「プラネタリウム」は主人公は、結局家から外に踏み出せていないし、『君の場所は僕しか知らない』という言葉も、どこか一方通行な感じ。「銀河鉄道」はもっと切実で、空っぽな主人公の情景が目の前に浮かんできて。目の前にさしだされたキャンディがみえるようで。アコギだけのイントロからカントリー調に展開していくのだけれど・・・どうしてこんなにやさしい音なのに、こんなに息が詰まるんですか?最近のバンプは、音こそロックっぽさから離れているけど(そこが一部のファンには不満らしいけれど)反対に詩はどんどん鋭さを増してる気がします。詩が音の変わりにロック的な「鋭さ」を担っているのかも。


どうして進んでないつもりでも、ここにたどり着いてしまったのか。どうしてこんなに卑屈になってしまったのか。どうしてこんなに一人ぼっちなのか。何をなくしてしまったのか。・・・藤原さん自身も迷ってるのかもしれません。なんにせよ、ぱっと聞いていまいちとか思った人は、一度歌詞カードを、片手に、じっくりこの二曲を聴いてみてください。なにか感じるものがあると思います。きっと。