社会人アニメ本棚。

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https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=22156

見たアニメを、記録しておきたいと思ったのです。アニメーションは本棚なのか。という問いに関しては、DVD-BOXは本棚に置くでしょ? と返します。

 

<2019/1/11>
2017 夏 ようこそ実力至上主義の教室へ 感想リンク追記
2017 秋 魔法使いの嫁 感想リンク追記

 

<この記事の見方>
・年をまたいでいるアニメは開始年で記載
・評価については以下の通り
☆☆☆☆☆ 時間の無駄
★☆☆☆☆ 全く合わない
★★☆☆☆ 視聴が辛い・オススメできない理由あり
★★★☆☆ 楽しく視聴できた
★★★★☆ オススメ
★★★★★ 大好き・影響を受けた
・記号の意味については以下の通り
 アニメ
 劇場版アニメ
 ドラマ

 

2002

 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX ★★★★★

2004

 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG ★★★★★

2005

 Air ★☆☆☆☆

2006

 Fate/stay night ★★★☆☆
 涼宮ハルヒの憂鬱 ★★★☆☆
 コードギアス 反逆のルルーシュ ★★★★★ 

2007

 CLANNAD ★★★★☆ 

2008

 CLANNAD After Story ★★★★☆
 マクロスF ★★★☆☆
 コードギアス 反逆のルルーシュ R2 ★★★★★
 とある魔術の禁書目録 ★★☆☆☆

2009

 化物語 ★★★★★
 けいおん! ★★★☆☆
 涼宮ハルヒの憂鬱(再構成+エンドレスエイト)
 とある科学の超電磁砲 ★★★★☆
 咲-Saki- ★★★☆☆

 マクロスF 虚空歌姫イツワリノウタヒメ~ ★★★☆☆ 

2010

 とある魔術の禁書目録II ★★☆☆☆
 刀語 ★★★☆☆
 けいおん!! ★★★☆☆
 Angel Beats!! ★★☆☆☆
 WORKING!! ★★★★☆

 涼宮ハルヒの消失 ★★★☆☆
 Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS ★★★☆☆

2011

 境界線上のホライゾン ★★★☆☆
 WORKING'!! ★★★★☆
 TIGER&BUNNY ★★★☆☆
 アイドルマスター ★★★★★
 僕は友達が少ない ★★☆☆☆
 STEINS;GATE ★★★★★
 魔法少女まどか☆マギカ ★★★★★
 あの日みた花の名前を僕達は知らない。 ★★★☆☆
 廻るピングドラム ★★★☆☆
 Persona4 the ANIMATION ★★★☆☆ *1

 マクロスF 恋離飛翼サヨナラノツバサ~ ★★★★☆ 

2012

 偽物語 ★★☆☆☆
 猫物語(黒) ★★★☆☆
 Fate/Zero ★★★★★
 ちはやふる ★★★★★
 坂道のアポロン ★★★☆☆
 人類は衰退しました ★★★★★
 じょしらく ★★★☆☆
 這い寄れ!ニャル子さん ★★☆☆☆
 ソードアートオンライン ★★★☆☆
 アクセルワールド ★★★☆☆
 中二病でも恋がしたい ★★★☆☆
 サイコパス ★★★★★
 ジョジョの奇妙な冒険 第一部 ★★★★★
 ジョジョの奇妙な冒険 第二部 ★★★★★
 新世界より ★★★★☆
 まおゆう ★★★☆☆
 境界線上のホライゾン2 ★★★☆☆
 咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A

 コードギアス 亡国のアキト 1章 ★★★☆☆

2013

 猫物語(白) ★★★☆☆
 傾物語 ★★★☆☆
 囮物語 ★★★★☆
 鬼物語 ★★★☆☆
 恋物語 ★★★★☆
 ラブライブ! 1期 ★★★★★
 進撃の巨人 ★★★★☆
 Little Busters! ★★☆☆☆
 Little Busters!Refrain~ ★★★★☆
 翠星のガルガンティア ★★★☆☆
 惡の華 ★★★★☆
 とある科学の超電磁砲S ★★★★☆ *2
 サーバント×サービス ★★★☆☆ *3
 ダンガンロンパ ★★☆☆☆
 ぷちます! ★★★★☆
 僕は友達が少ない NEXT ★★★☆☆
 琴浦さん 
 僕の彼女と幼なじみが修羅場すぎる ★★☆☆☆
 私がモテないのは全部お前らが悪い ★★☆☆☆ *4
 はたらく魔王さま! ★★★☆☆
 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 ★★★★★

 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 ★★★★★
 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ ★★★☆☆ 

2014

 憑物語 ★★★★☆ *5
 花物語 ★★★☆☆
 ラブライブ! 2期 ★★★★★
 ちはやふる2 ★★★★☆
 アルドノア・ゼロ 分割1クール ★★★★☆ *6
 ノーゲーム・ノーライフ ★★★★☆
 ジョジョの奇妙な冒険 第三部 ★★★☆☆
 キルラキル ★★★★☆
 Fate/stay night -UBW- 1st ★★★★☆
 ソードアートオンライン2 ★★★☆☆ *7
 サイコパス2 ★★★☆☆
 咲-Saki- 全国編 

2015

 終物語 ★★★★☆
 艦これ ★★☆☆☆
 アイドルマスター シンデレラガールズ ★★★★★
 ジョジョの奇妙な冒険 第三部 エジプト編
 アルドノア・ゼロ 分割2クール ★★★☆☆
 Fate/stay night -UBW- 2nd ★★★☆☆
 ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン ★★★☆☆
 響け!ユーフォニアム ★★★★☆ 8話抜粋感想 *8
 血界戦線 ★★★★☆ 感想 *9
 攻殻機動隊 ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE
 Charlotte ★★★☆☆ 感想 *10
 WORKING!!! ★★★☆☆
 ワンパンマン ★★★☆☆
 掟上今日子の備忘録 ★★★★☆
 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 ★★★★★
 SHIROBAKO ★★★★★ *11
 ガールズ&パンツァー 劇場版 ★★★☆☆ *12
 冴えない彼女の育て方 ★★★★☆ *13

2016

 暦物語
 傷物語 I 鉄血篇 ★★☆☆☆ *14
 PHANTASY STAR ONLINE2 THE ANIMATION ★★★☆☆ *15
 僕だけがいない街 ★★★★★ *16
 この素晴らしい世界に祝福を! ★★★★★ *17
 ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない
 Re:ゼロから始める異世界生活 ★★★★☆ *18 マクロスΔ(デルタ) ★★★☆☆ *19
 迷家-マヨイガ- ★★☆☆☆ *20
 キズナイーバー ★★★☆☆ *21
 ラブライブ!サンシャイン!! ★★★★☆
 Rewrite ★★☆☆☆
 ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-(未来編・絶望編・希望編) ★★★☆☆
 クオリディア・コード ★★★☆☆
 モブサイコ100 ★★★☆☆
 ガーリッシュナンバー ★★★☆☆
 3月のライオン 
 響け!ユーフォニアム2 ★★★★☆
 魔法少女育成計画 ★★☆☆☆
 逃げるは恥だが役に立つ ★★★★☆
 Fate/Grand Order -First Order-  ★★★★☆

2017

<冬>

 けものフレンズ ★★★★☆ *22
 クズの本懐 ★★★★☆ *23
 この素晴らしい世界に祝福を!2 ★★★★☆ *24
 亜人ちゃんは語りたい ★★★☆☆
 Rewrite 2ndシーズン Moon/Terra編 ★★☆☆☆ *25
 BanG Dream!

<春>

 冴えない彼女の育て方♭ ★★★★☆
 ロクでなし魔術講師と禁忌教典 ★★★☆☆ *26
 進撃の巨人 2nd season
 エロマンガ先生

<夏>

 ようこそ実力至上主義の教室へ ★★★★☆ *27
 異世界はスマートフォンとともに ★★★☆☆ *28
 Fate/Apocrypha ★★★☆☆ *29
 終物語 まよいヘル・ひたぎランデブー・扇ダーク ★★★★☆

<秋>

■ 魔法使いの嫁 ★★★★★ *30
 宝石の国 ★★★★★ *31
 キノの旅 ★★★★☆ *32
 血界戦線 BEYOND ★★★★☆ *33
 ラブライブ!サンシャイン!! 2
 少女終末旅行 ★★★★☆ *34 Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM- ★★★★☆

 ソードアートオンライン オーディナルスケール ★★★☆☆
 ノーゲーム・ノーライフ ゼロ ★★★☆☆
 劇場版 Fate/stay night  Heaven's Feel I. presage flower  ★★★★☆
 GODZILLA 怪獣惑星 ★★★☆☆ 

2018

<冬>

 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
 Fate/EXTRA Last Encore ★★★
 ダーリンインザフランキス ★★★☆☆
 ポプテピピック ★★★★★

<春>

 STEINS;GATE 0
<夏>

<秋>

 ソードアートオンライン アリシゼーション
 ゴブリンスレイヤー

2019

<冬>

 ブギーポップは笑わない
 かぐや様は告らせたい ★★★★★
 BanG Dream! 2期
■ バーチャルさんは見ている ★★★☆ *35

<春>

 

*1:
■ Persona4 the ANIMATION ★★★☆☆
PSP Vita の売り上げに貢献した大人気ゲームPersona4のアニメ化。
真夜中0時、雨の日にだけ映るテレビの映像と連続殺人の関係性を追うという物語で、単純な推理ものとして面白かった。しかしそれ以上に、仲間達の日常を描くギャグパートが安定して面白かったのだが、それは各キャラが個性的であることに加え、ゲームでは無個性に描かれるはずのプレイヤーの分身=主人公が、非常に魅力的な人物として描かれているからだろう。ゲームをアニメ化する際に、無個性な主人公をどうするかというのは非常に難しいところだと思うのだが、本作はその点を完全にカバーしている。キャラクター人気投票でヒロインを差し置いて上位に食い込む主人公ってなかなかいないはずだ。
こうなると星4つでもよいような気がするのだが、3つに留まったのはシリアスパートでところどころ腑に落ちない部分があったことと、ラストが駆け足と感じる部分があったことだ。腑に落ちない部分はゲーム未プレイ故に理解できなかったのかと思い、後でwikiなどで調べたのだが、原作プレイヤーも戸惑ったようだ。ラストが駆け足になった部分だが、これはゲームをアニメ化する時に難しいもう一つの点が関わる。それはゲームでコツコツプレイして貯めたり育てたりした、プレイヤーとしての時間の重みが表現できないところである。アニメではゲームと違い主人公が自分ではないため、「これだけ頑張ったのだから」という前提条件がなく、同じストーリーを忠実に再現してもプレイヤーが納得できた部分が納得できない、ということが起こるのである。この制約だけは、このアニメでも乗り越えられていないと思う。
とはいえ、嫌みじゃない程度のゲーム演出・音楽の流用等含め、未プレイの私でもなんとなく「原作愛があるな」と感じることができる良作だ。

*2:
■ とある科学の超電磁砲S ★★★★☆
全体的に明るい雰囲気だった1期と比べて、2期のとても重たい本編の妹編(S = Sister's)を、御坂美琴視点で描くため全体的に重め。しかしその後、革命未明編(S = Silent Party)からは、シリアスながらも前向きで力強く、とてもさわやかに終わる。

御坂美琴が妹編で成長してそれが最後に生きるので、2期全体でまとまりが生まれており、とても良かったと思う。やっぱり禁書目録よりこっちのが好きだ。

*3:
■ サーバント×サービス ★★★☆☆
Workingと比べてキャラが弱いかと思いきや、話が進むごとにどんどん立っていき、
後半はとても楽しかった。女性がみんな魅力的で、男性がみんなどこか頼りなくて、
そんな中少しずつみんな微妙な距離の中くっついていくのはいつもの高津カリノ節。

*4:
■ 私がモテないのは全部お前らが悪い ★★☆☆☆
喪女の主人公が非常に痛々しく、生々しく、ギャグテイストでありながらも、視聴途中でだんだん悲しくなってきてしまった。ちょっとそのあたりが、エンターテイメントとしてギリギリの線だった気がする。

*5:
■ 憑物語 ★★★★☆
原作のだらだらした部分をすべて端折り、映像美と少しのユーモア加えることで素晴らしいアニメに生まれ変わっている。シャフトはこんなことまで可能なのか。これまで原作がいまいちな場合はイマイチだと言う印象だったがそれが変わった。

*6:
■ アルドノア・ゼロ 分割1クール ★★★★☆
■ アルドノア・ゼロ 分割2クール ★★★☆☆
超古代文明を持つ火星と地球の戦争を描くロボットアニメ。
80点の良作。でもそれ以上行けなかったもったいない作品です。
どうしてこうなったかをいろいろ考えたのですが、どこまでも落ちていく古典戦争悲劇が最後に煮え切らないハッピーエンドに方向転換したことが間違っていたのではないかと。
ジョジョの荒木先生が漫画術で語っていたのですが、常に漫画とは上がり続けるか下がり続けるかが必要で、停滞してはいけない。停滞は読者にストレスを与える、とのこと。このアニメは、ずっと悲劇の古典をなぞる展開を見せます。ヒロインのアリューシア姫は戦争を止めたい、その思いが変わらないのに戦争は始まる。主人公の片割れスレインはアリューシア姫がすべてなのに、運命に翻弄され気がついたら戦争に加担している。
これはすべて行動が裏目に出る負のループ、下に下に下がり続けることで視聴者にダークな高揚感を与えている。それを最後の最後でハッピーエンドに向かわせると言うのは大大どんでん返しが必要なのですが、それは茨の道です。
登場人物は理にかなった行動をしています。
アリューシア姫は自分の目的を「うまく」叶えさせるようなずるさはないにしろ常に「戦争を止める」という考えの最善策を取る。
空回るスレインも実は「アリューシア姫が一番大事」という根本はぶれていないです。スレインにとっては「戦争を止める」というアリューシア姫の願い以上にアリューシア姫が生きて笑っていることが大事なのですから。
けれど納得できないのです。感情的に。視聴者(もちろん僕含む)は下がり続けてきた物語が大きな驚きもなくハッピーエンドに流れてしまうことが頭では理解できても感情で理解できません。
アリューシア姫が化け物みたいに語られるのもそれでしょうね。姫は戦争を止めたいと言う第一原則で動いています。けれど、道化を演じてまで自分の命を救おうとしたスレインに対する迷いは? イナホが好きなのに、政略結婚してまで号令をかける迷いは? それらはすべて悲劇に通じる道だったのですが、それをばっさりと捨てて目的の最短経路を行くアリューシア姫は人間らしくないのです。
決してキャラが描けてないわけではないので、強引なハッピーエンドがすべての登場人物と物語をゆがめてしまった。そこが100点が取れそうだったのに80点に甘んじた理由だと思っています。もったいない。

*7:
■ ソードアートオンライン2 ★★★☆☆
2期では以下のエピソードが放映された。
ファントム・バレット
・キャリバー編
マザーズ・ロザリオ
ファントム・バレット編はサスペンス風味で、キャリバー編ではチームキリトハーレムでゲームを楽しみ、マザーズ・ロザリオはヒューマンドラマ、とバランスが良い編成になっている。
ファントム・バレッド編は銃の世界だけありテーマは重めだが、新キャラのシノンがなかなか魅力的かつ、見ていて「浮気じゃね?」と思わせるぐらいの甘さもあって、そこまで深刻にならず楽しく見れたように思う。サスペンスとして見るとオチは少し弱めなので、どこを重視して見るかで評価は変わりそうだ。個人的にはソードアートオンラインは、これから先の未来、十分にあり得そうな技術と思わせる、新しいオンラインゲームがある世界観の緻密さを楽しみつつ、そこでヒロインをひたすら攻略するキリトさんを生暖かく見守るアニメだと思っているので、これでよいと思う。
マザーズ・ロザリオ編はこれまでで一番重い、かつデリケートなテーマを扱っている話なのだが、前述した世界観と矛盾がなく、取ってつけたような感動ではなく、丁寧に物語が紡がれていて好感が持てた。
総合的には、1期と同じぐらい。世界観は文句なしに最高で、キャラは少し薄めで、でも女の子はちゃんと可愛い、そんなソードアートオンラインの世界。ヘルメットかぶってゲームの世界にもぐる、というこれから先ありえそうな技術にわくわくする人ならば、見て損はないアニメだと思う。
余談だが、アスナが順調にネトゲ廃人になっていく様は、なかなか思うところがある。
登場人物達、クリスマスもネトゲにログインしているのだが、カップルなんだからクリスマスぐらいディズニーとかいけばいいのに。

*8:
 響け!ユーフォニアム ★★★★☆
見ていて胃が痛くなるような生々しい人間関係描写が売りの青春もの。とは言え、それだけでは見ていてしんどくなるだけなところを、京アニは超魅力的な女の子描写によって強引にロマンチックにして来ました。特に8話が白眉の出来です。

blog.livedoor.jp

*9:
 血界戦線 ★★★★☆
ヒロインのホワイトがとにかく可愛かったのです。

blog.livedoor.jp

*10:
 Charlotte ★★★☆☆
途中からナニコレ状態ではあるものの、Rewriteよりは全然面白いよ。

blog.livedoor.jp

*11:
■ SHIROBAKO ★★★★★
アニメ制作現場を描いたアニメ。
非常に真面目に作られていてともすればお固い感じになりそうなところを、監督をはじめとするコミカルなキャラとキャラ同士の掛け合いが面白く、最後までだれることなく楽しめました。
丁寧に描かれるストーリー自体もとてもよいのですが、アニメ制作に携わる様々なプロのドキュメンタリーとしても、社会人のぶつかる様々な葛藤を描く働く女の子アニメとしても楽しめる、一粒見て三粒美味しいアニメだと思います。
特に管理不行き届きの請負い会社に対して新人が「どうして私たちが頑張るんですか、仕事を請け負った会社の責任でしょう」と愚痴をこぼすシーンなんて自分がSEとして経験した葛藤そのもので、人と人が関わる仕事でぶつかる問題はどこも同じだなあとしみじみと思ったり。
そういう意味では、制作・デスクの宮森が主人公というところが、非常に良いです。日本は職人=クリエイター至上主義なのですが、今やゲームもアニメもソフトウェアも大規模化する以上、宮森のように人と人をつなぐ泥臭い仕事にももっとスポットライトが当たってほしいですね。自分も、宮森みたいな女の子と同じ職場で仕事がしたいなあ。
DVDに付属する劇中劇の第一話も面白く、細部まで行き届いた上質エンターテイメント。オススメです。

*12:
□ ガールズ&パンツァー 劇場版 ★★★☆☆
ガルパンはいいぞ。」
アニメ本編を見ていないのだけれど、十二分に楽しめた。劇場版クオリティで終始オールスター戦車バトルアニメをしていて、もの凄い迫力。
特に説明はないけれど、女の子がノーヘルで戦車から顔を出してても、もの凄い爆発が戦車の周りで起こっても、横転しても、女の子にダメージはないという設定だな、とか、そういうお約束はすぐに理解できる。実に大胆に描写の抜き差しをしたアニメですね。
ストーリーが薄いのは戦車戦に集中してもらうためにわざとだとして、であれば兵法に基づいた頭脳戦とかもっと見たかったという意味で★は三つ。

*13:
 冴えない彼女の育て方 ★★★★☆
加藤さんがとにかく好きなんです。

so-na.hatenablog.com

*14:
 傷物語 I 鉄血篇 ★★☆☆☆
原作がそもそも内容が薄いのを三部作にしてさらに引き延ばし、その分映像実験を思うがまま劇場版クオリティで行った感じ。だがしかし、映像実験だけではあまりにキャッチーさがなくてつらい。芸術作品が見たいわけじゃない。羽川さんのパンツが見たいのだ。
アニメと変わって劇画タッチのキャラデザになったのも、なんだかとっつき辛さを増しているようで残念。西尾維新の作品を高尚に捉えたくなる気持ちはわかるのだけれど、アニメの出来が最高なだけにアニメと違うことをしようと気負いすぎたかな、などと邪推してしまった。

*15:
 PHANTASY STAR ONLINE2 THE ANIMATION ★★★☆☆
知る人ぞ知る名作オンラインゲームのアニメ化。なぜかオンラインゲームをやっている生徒の日常がメインで、ゲーム要素がサブになるという構成になっており、オンランインゲームあるあるをコメディタッチで描く部分は、それほどオンラインゲームをしない僕が見ても非常に楽しかった。
登場人物(ゲームキャラではなくゲームプレイヤーの一般生徒)も、程よくキャラが立っており、好印象。ただ、PSO2のユーザーを超えて視聴されたかというと、そこまで突き抜けた面白さは持っておらず、結局PSO2のユーザーが想定外の方向で楽しめた、にとどまったとも思う。とすると、もっとPSO2のプレイヤー前提のニッチなアニメにしても良かった気がするのでなんとも評価が難しい。

*16:
 僕だけがいない街 ★★★★★
丁寧に織り込まれたシナリオ、破綻しない伏線回収、魅力ある主人公と、シナリオライター養成講座の題材にしてもおかしくない、素晴らしいアニメだった。同時期に公開された映画はラストが改悪されているという評判なので、この作品に触れたいと思う人は断然こっちだと思う。
作者(=神様)がタイミングを決めるタイムリープという、物語を進めていく上での究極のご都合主義を前提にしているのにもかかわらず、構成が巧みすぎて全く気にならないのは流石の一言。こんなのありか。
ただ、秀才の作ったアニメというか、若干破綻したり強引な部分があっても余りある魅力で強引にねじ伏せるような、そんな部分があるともっと爆発的にヒットしたのではと思う部分もあり。良くも悪くも地味な印象が拭えないのはもったいなかったです。

*17:
 この素晴らしい世界に祝福を! ★★★★★
2016年前期No.1アニメです。異論は随時受け付けます。「なろう系」といわれる「小説家になろう」というWebサイトの、
・主人公は引きこもりニートのコミュ症オタク
・トラックに轢かれて異世界に転生
というあまりに読者層を絞ったニッチなプロットに従っているのにもかかわらず、あまりに魅力的な主人公と魅力的なダメヒロインズ3人が織りなす、ギャグとシリアスがちょうどいい塩梅でブレンドされた物語の心地よさ!
社会人生活に疲れた私が求めていたアニメはこれでした。
制作会社もあまり気負わずに作っていることが伝わってきて、そのゆるさがまたギャグベースのこのアニメと合っている。そして多少低予算だろうと魅力的なキャラクターがテンポ良くはっちゃけるという点がしっかりと抑えられていて何度見ても面白いし癒されるのです。
清廉潔白ヒロインを演じることが多かった雨宮天のはっちゃけた演技も魅力。いやあ、この素晴らしい世界に転生したら楽しそうです。その点、絶対に転生したくないと思うリゼロとは対極ですね。

*18:
Re:ゼロから始める異世界生活 ★★★★☆
とにかくこんな気持ちの悪い感想を書かざるおえないぐらいレムが好きになってしまい、原作のレムの状況を見ると胃が痛くなって死にそうになります。

*19:
 マクロスΔ(デルタ) ★★★☆☆
ちゃんとマクロスマクロスでした。中盤若干だれたのと主人公に今ひとつ魅力がないことが難点でしたが、よく考えたらそれってマクロスFと大体一緒だ。問題なし。
面目躍如するように後半は面白くなっていき、13話でドシリアスなバトルの中、パラシュートもなく主人公の機体にスカイダイビングしながら歌を届けたヒロインに「ああ、マクロスってこうだよね」という、懐かしい感覚を覚えました。
一言でいうと頭のねじ飛んでるんですが、そもそも戦いながら歌うという設定がねじ飛んでるので問題なし!菅野よう子がいなくても、曲はなかなか粒ぞろいです。
……というのが一期まで見た感想だったのですが、二期はかなりさえなくなってしまい、壮大な設定公開も、最後のバトルも今ひとつ盛り上がりきらないまま終わってしまいました。二期OPだけは最高でしたが、反面バトルに合わせるには難しすぎる曲でもあり、なんとも言えません。

*20:
 迷家-マヨイガ- ★★☆☆☆
素晴らしい編成で臨んだアニメが悲しい出来になるのは良くあること。このアニメもまさしくそれでした。
「これから死ぬ人が見えるヒロインがいるのに誰も死なないから意味ない!」
という事例に代表される伏線の放置。
デスゲーム系へのアンチテーゼなのか誰も死なないから、登場人物が多いのに一向に覚えられないし、全員「人生やり直し」ツアーに参加するだけあって頭のネジが外れており、誰一人まったく共感できずに視聴者はさいごまで置いてけぼり。頭のネジが外れていてもちゃんと共感できる登場人物を描いた作品はいくらでもあり、この作品はキャラが多いのにキャラが作れていないとしか言いようがない。
それでもなんとか最終話まで観れたのは、次回の引きだけはそこそこよかったからですが、ちょっとでも物語を考察しようとすると矛盾だらけで、頭を空っぽにしてみるとヒロインがすべてサイコパスで全然可愛くないので、結局見終わった後口をぽかーんと開けるしかない、そんなアニメでした。

*21:
 キズナイーバー ★★★☆☆ 
作画は本当にうっとりするぐらい綺麗で、さらに音楽は主題歌のブンブンサテライツをはじめとして素晴らしい。そして登場人物の痛みをつなげるという発想は面白くて、これだけみるとTRIGGERさすがまた素晴らしいアニメを作っちゃったね、と言いたくなるのですが、結果凡作として終わってしまった印象。それもこれも、
・登場人物の痛みをつなげるという悪い冗談みたいな設定
サイコパスみたいな実験都市というシリアスな設定
・登場人物の青春群像劇
という三つの要素が全部ちぐはぐで噛み合わないのが痛々しかったからかと。
最終的には青春群像が描きたかったっぽいので、いっそ「なんかの拍子に登場人物の痛みが繋がっちゃった」ぐらいにしておいて、そこで青春群像劇するぐらいで良かった気がするのですが、実験都市側が人体実験みたいなことしていることのシリアスさと合わず、終始違和感を感じ続けて夢中になれなかったです。

*22:
 けものフレンズ ★★★★☆
年間覇権とも言えるアニメ。

so-na.hatenablog.com

*23:
 クズの本懐 ★★★★☆
リアリティ。これが恋愛だよね、とため息をつきながら。

*24:安定の面白さではあったのですが、一期の9話(サキュバス回)のようなインパクトがある回がちょっと少なかった気がしたのです。面白いだけじゃなくその方向が斜め上や下にいく「ひねくれ感」と、その上でめぐみんとアクアの可愛さを存分に愛でられるのがこのシリーズの良さなのですが、その両方において一期と比較して若干のパワーダウンがあったかも。僕が慣れてしまっただけ?
いや、こう、うまく言えないけれど、もっとはちゃけられると思うのです。

*25: 
■ Rewrite 2ndシーズン Moon/Terra編 ★★☆☆☆
どう考えても方向性を誤ってませんか。先生。

*26:
 ロクでなし魔術講師と禁忌教典 ★★★☆☆
弟の同期。

*27:
ようこそ実力至上主義の教室へ ★★★★☆
ヒロインに腹黒が多くて推しを選びづらい……。堀北さんポンコツだし。

*28:
 異世界はスマートフォンとともに ★★★☆☆
これはゆるアニメとして見るべきなんですよきっと。

*29:
 Fate/Apocrypha ★★★☆☆
作画はすごかったのに、物語がどうにも物足りない。

*30:
■ 魔法使いの嫁 ★★★★★
私事で申し訳ないですが、最近は現実の恋愛に疲れてきて由比ヶ浜結衣とか加藤恵とかそういう包容力ありそうなキャラにうつつを抜かしてたんですが、知世は久しぶりに綾波レイのような「儚げな女の子キャラ」でヒットしました。
今作を担当した、WIT Studioといえば進撃の巨人などで有名ですが本当にアニメ作りが丁寧で敬服します。OP/EDが省略されて本編を詰め込む作風が増えたこのご時世にあえて王道に、強いOPをアバンなしで1話冒頭に「バン」と持ってくる。原作を尊重し丁寧に一場面一場面紡いでいく。自信がないとできないことだと思う。素晴らしい。
いろんな能力バトル、いろんな魔法世界がある昨今、それでもこの原作のように魔法の発祥の地にきちんと取材に行き、忘れかけていた本当の「魔法らしさ」を描いた作品が爽やかな風のように僕の心を通り過ぎました。キャラもみんな個性豊かで、アイリッシュ風に統一された音楽も相まって、世界の美しさを知世と一緒に識ることができるような作品、というと大げさかな?

上記は六話まで見た感想。全部見た後の感想記事はこちら。

*31:語りつくせない。このアニメを見た後急いで原作を全て揃えましたが、このアニメで表現されたものはあくまで原作の世界観のほんの一部である、と。ほんの一部でもこの作品に強烈に惹かれるのは、人間が亡び去って宝石に生命がやどるようになった世界で、宝石を通して人間を鋭くえぐり出していく手法であり、これはけものフレンズ少女終末旅行にも通じる手法。でもこの作品はそこからさらに一つ発想が飛び出て、飛び抜けています。こんなオリジナリティ溢れる世界が脳内に作り上げられる人は僕は手塚治虫以外に見たことがないのですが……。
少年の上半身と少女の下半身を持った美少年しかいない耽美な宝石の世界。
それを美麗に表現するCG作画。
そして暗い世界観を鬱にしすぎない軽快な会話。
末恐ろしい作者を見つけてしまいました。文句なしの今年No.1です。

*32:昔から読んでいた電撃文庫ライトノベルの古典で、第1話で悠木碧の物憂げな声でキノのモノローグが語られた時はあまりにうっとりして今期一位かとすら思ったのですが、基本的には前回のアニメ化と比べて特筆して演出が良くなった点が見つからなかったことと、そもそも前回のアニメ化と選ぶエピソードが似ていたことで厳しめになっています。絵は最初綺麗になって嬉しかったし悠木碧のファンとして嬉しかったけれど、冷静になってみると「キノの旅」には前回のアニメ化の際の素朴な絵の方があっていたのではと思ったりも。
いずれにせよ、今キノの旅を知った人は幸せだと思うので是非一読を。

*33:二期はより原作に近いテイストを感じ、まさに内藤泰弘節そのものでした。わかりやすいようで狙っているところがわかりづらい「鼻歌交じりに世界を救うB級漫画」としての本作を、わかりやすくするための一本の線が、一期のホワイト&ブラックというオリジナルキャラだったんだなあと改めて実感。そして一期が受け入れられたことで自信を持って、ザ・内藤泰弘テイストを全面に出すことができたのでしょう。そういう意味ではホワイト&ブラックは血界戦線というコンテンツを語るには少しずれているのは百も承知で、僕といえばホワイトを映画館に連れて行くシーンが好きで一記事書いたぐらいの男なので、ホワイトがいないのはやっぱり寂しかったです。いなかったことにされなくて助かりましたが。
昔から音楽の世界でもなんでも「マニアックな人がポップにするための工夫」が好きなんですよ。今ならばわかる、それが一期のホワイトだったのです。

*34:
 少女終末旅行 ★★★★☆
てつがくてき。

*35:
■ バーチャルさんは見ている ★★★☆☆
いずれこんなアニメがあったと笑える日がくるよ。