björk cornucopia at 東京ガーデンシアター 2023

björk - pagan poetry (uncensored) https://www.youtube.com/watch?v=-OBD-al0cIM

彼女は絶世の美女であるようで、獣であるようで、老婆のように熟しているようで、そのどれでもなく、全部が共存している。そして、この目だ・・・年端も行かぬ少女のようにキラキラ輝いている・・・。

ルックスだけでもわかる彼女の音楽の唯一無二さ。

 

 

アイスランドの歌姫、ビョークのライブに来ました。母親からは何かを受け取りすぎて人生の道を踏み外さないよう心配されました。ちょっと緊張しています。

ビョークさんほんとに音源はそのままこの歌を録音してるだけなんだな……57歳でこんな瑞々しくて迫力ある声が出せるのか……会場の音響も最高だし誰もスマホ出さなくて民度高いし、ホント素晴らしかった

これはとても不思議なんですが、エレクトロニカ系の音楽が好きな僕の考える良いエレクトロニカの条件って何かって言うと、音が生きてるかどうか、なんですよね。

良いエレクトロニカの電子音って言うのは、リズムが雨のように不規則だったり、ベースラインが芋虫がうごめくみたいだったり、シンセが妖精のように踊っていたりするわけです。

だから僕は、電子音って言うのは人口の音じゃなくて自然の音だなと感じているわけです。人間はそれを「発見」しただけで元々あったものだと思うのです。

だからこそ「生」の権化のような存在であるビョークが、電子音のオケを好むのってある意味必然だと思うのですよね。そしてライブでは当たり前のように生音が主体になるわけですが、なにも違和感がない。だって、もともと生きてるわけだから。

という感じで、むちゃくちゃ生、を実感するライブでした。生は「なま」と呼んでも「せい」と呼んでもいいしどっちの意味もあります。ビョークが生きて目の前で歌っている。まあ、感動しないわけないですよね。

僕の中のビョークベストは「Vespertine」なんですけど、だから唯一取れたチケットが「cornucopia」だったのはとても幸運だったと思います。大好きな「Hidden Place」が、日本の合唱隊のコーラスオンリーで聞けたのは震えました。

僕あんまり合唱隊がゆらゆら揺れてるのわざとらしいと感じてしまって好きじゃなかったんですけど、はじめて、ゆらゆら揺れている合唱隊が正しいと感じましたね。その後の「Pagan Poetry」ではたぶん感極まっていたと思います。

アルバムとしては最新作より arca をフューチャーした Utopia からの曲が多かったです。arca は単独公演をフジロックで見たりしたんですが、この人の電子音もまさに生きている感じ。

もう全然コード感とかなくて、楽器隊はそれぞれ自分の世界で自分の音を鳴らしてる感じなんですが、ビョークが歌うことでまとまるという。妖精の服着た楽器隊が踊りながら演奏する絵面もまさにそんな感じの世界でした。Utopia そこまでピンと来てなかったんですが、僕の感性が腐りかけてただけですね。名盤です。

これはまた次のステージは全く違うんだろうな・・・全部見たい、そんな気持ちになるライブでした。またいつもの妄言を吐きますが「Hyperballad」と「All is full of Love」がまだ聞けてないので、まだ bjork のライブを見終わってない。クエストはまだ続く。

また行こう。

 

 

セトリのプレイリスト作りました。

music.apple.com

 

chatGPT、人間だなー、そろそろこいつに人権あげるべきでは。とか思っている僕にぶっ刺さるこの映像。11年前にこのMV作ってるのすごいよね。

björk - all is full of love - YouTube