Get Ready/New Order

Get Ready
こんなに愛しいバンドになると思わなかったNew Orderとの出会いの作品。この作品、単純にとっても格好いいです。キーボードとシンセストリングスからの美しい始まり。ガシガシと刻まれるビート。冷たい感触のギターに、金属くささを感じる独特な音色のベースソロ。そんな「Crystal」からもう心奪われまくり。ビリーコーガンがゲスト参加した曲もうっとりするほどメロディが綺麗だし。まあ、途中プライマルが参加した「Rock the Shack」はなんか元気よすぎてしっくり来ないけど、そんなことはともかく捨て曲なしです。「うわー、こんな格好よくて、マイナーメロディ主体な、冷たい感触な、好みはまりまくりのバンド今まで知らなかったのか」とか思ったものです。


・・・Bestを聞いた今となっては、このアルバム結構生音中心だし、過剰なやる気が随所に感じられる(笑)し、New Orderらしいかっていうとちょっと違う感じもします。『Waiting for the Sirens' Call』のほうが、どっちかっていうとNew Orderらしいのかな。だから、リアルタイムのファンとかからは、微妙って意見も聞きます。


でもむしろ僕みたいに歴史をさかのぼって聞いていくようなファンからすれば、こんな格好いいアルバムのどこが悪いんだ、むしろ今の感覚にもついていけるNew Orderって凄いよ、とか思うんですけどね。まあ、でもこれはいいアルバムだけど、これでNew Orderを知った気になるのはまずいかな・・・というのが結論ですね。これと『Waiting for the Sirens' Call』しか聞いてない人は、ぜひBestも聞いてください。リアルタイムのファンの人が言う「下手だけどなんか愛しくてなんか格好いい」みたいなところが見えてきます。


・・・で、New Orderをより好きになるか、ちょっと離れるかはその人次第かな。