Let It Come Down/James Iha

Let It Come Down
優しく弾かれているのが伝わるような、耳に心地良いアコギ。下世話さからは程遠い、そっと寄り添うようなストリングス。パシパシと抑え目の音で鳴るドラム。そして、ジャケットの彼そのままの、内気さと繊細さが伝わってくるような歌声。優しくて、少し恥ずかしさが見え隠れする歌声。丁寧に添えられた透明感のあるコーラス。


スマパンのように、ガツンと盛り上がる曲は一つも無いけれども、その優しい曲たちの連なりは、凄く魅力的です。そっと目の前でアコギ一本で歌ってくれているようなプライベートな感覚も手伝い、疲れた一日の、帰りの電車なんかで聞くと最高なアルバム。スマパンを知らない人でも、アコースティックな感覚が好きなら、ぜひ聞いて欲しいアルバムです。個人的にも、こんなに引っかかりもなく、すうっと全曲聴けるアルバムは久しぶり。


イハはスマパンに戻るのでしょうか?本当に再結成するのでしょうか?・・・このアルバムでも聞きながら、のんびり待つとします。「Tonight, Tonight」の感動を再び。